新潟県佐渡市

写真提供:佐渡市
佐渡市・さどし
日本海側で最大の離島「佐渡島」では、米作りや果樹栽培が盛ん。生物多様性に富んだ地域とあって、自然環境や農業を守り育む取り組みが広がっています。

佐渡市では人とトキが共生できる豊かな環境や農業を守るため、「朱鷺ときと暮らす郷づくり」認証制度を導入しています。ふゆみずたんぼや江の設置等を行う「生きものを育む農法」を実践し、持続可能な稲作や生態系の再生を促進。この取り組みは、日本初の世界農業遺産(GIAHS)認定にもつながりました。

また農林水産省の「みどりの食料システム戦略」に基づき、佐渡産コシヒカリの無農薬・無化学肥料栽培を拡大し、学校給食や食育に展開しています。さらに農作業の負担軽減や安定生産に向けて、企業や大学との連携も強化。ロボット技術やICTを活用したスマート農業の実証事業に取り組んでいます。

  • 豪雪被害の様子
  • スマート農業の実証事業

佐渡市が直面している問題やポテンシャル

佐渡では人口減少が深刻化しており、農業従事者においては2010年からの10年間で約2000人減少。生産者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加などが問題視されています。その解決を図るべく、2021年にはJA佐渡が就農研修制度を立ち上げ、島外からのUターン・Iターンによる新規就農をサポート。さらに2022年には新たに集落営農法人2団体が発足し、持続可能な営農体制づくりを進めています。

担当する先生からのメッセージ高島 徹

トキや金山で知られる佐渡島は、実は棚田王国です。しかしながら、中山間地に広がる104の美しい棚田は現在、消滅の危機にさらされています。棚田・水稲における農業の課題については、現在、スマート農業技術の実証試験等を行っており、解決に向けた取り組みが進んでいますが、棚田における三位一体の価値創出、すなわち、社会的価値・環境的価値・経済的価値の創出については、未解決の課題です。佐渡島の棚田をフィールドに価値検証を通して、全国3000の棚田に共通する課題の解決に資する棚田再生モデルを共創しませんか。

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